“あんるい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
暗涙85.7%
闇涙14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
互いに暗涙あんるいむせびけるに、さはなくて彼女は妾らの室をへだつる、二間けんばかりの室に移されしなりき。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
かんがへると、無限むげん悲哀かなしくなつて、たゞ茫然ぼうぜん故國こゝくそらのぞんで、そゞろに暗涙あんるいうかべてとき今迄いまゝで默然もくねんふか考慮かんがへしづんでつた櫻木大佐さくらぎたいさは、突然とつぜんかほげた。
僕はひとりごちながらさっそく牛舎に行ってみた。熱もあるようだ。臀部でんぶ戦慄ふるえを感じ、毛色がはなはだしく衰え、目が闇涙あんるいんでる。僕は一見して見込みがないと思った。
去年 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)