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あんしゆ
聞ば上新田村無量庵の
庵主とか申事
尤も水呑村より三里に
近き
隣村なれども此九郎兵衞
素より
歸依なければ御
坊の
顏を
百樹曰、
余越遊して塩沢に在し時、牧之老人に
伴れて雲洞庵にいたり、(塩沢より一里ばかり)
庵主にも
対話なし、かの火車おとしの
袈裟といふ物その外の宝物
古文書の
類をも一
覧せり。
聞しに直に
側なる故尋ね
行て金子二分取出し葬り呉よと頼みけるに回向院の
庵主承知して
奇特なることなりと是を葬り
香華を
手向經文を讀て供養致しければ城富は
燒香を
百樹曰、
余越遊して塩沢に在し時、牧之老人に
伴れて雲洞庵にいたり、(塩沢より一里ばかり)
庵主にも
対話なし、かの火車おとしの
袈裟といふ物その外の宝物
古文書の
類をも一
覧せり。