“あらうみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
荒海96.0%
荒浪4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さすがに、あきになると、宵々よいよいに、荒海あらうみせるなみおとが、いくつかの村々むらむらぎ、えて、とおくまできこえてくるのであります。
二番めの娘 (新字新仮名) / 小川未明(著)
その上、平助は若い時荒海あらうみの上を乗り廻したことがあるだけに、正覚坊がもし狭苦しい池の中に飼われたら、さぞつらい思いをするだろうと考えました。
正覚坊 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
しかし何をいうにも何十ひろという巨大おおきな奴が、四方行止まりのない荒浪あらうみの上で、アタリ憚からずに夫婦の語らいをするのですから、そこいら中は危なくて近寄れません。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)