“あきないもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
商売品25.0%
商売物25.0%
商物25.0%
商貨25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あまりの事にしくしく泣き出すと、こりゃひもじゅうて口も利けぬな、商売品あきないものぜにを噛ませるようじゃけれど、一つ振舞ふるもうてろかいと、きたない土間に縁台えんだいを並べた、狭ッくるしい暗いすみ
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
これを見ました老爺おやじは、やがて総身そうしんに汗をかいて、荷を下した所へ来て見ますと、いつの間にか鯉鮒こいふな合せて二十もいた商売物あきないものがなくなっていたそうでございますから
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
きその、向う手を分け上りますのが、山一ツ秋谷在へ近道でござりまして、馬車うまくるまこそ通いませぬけれども、わしなどは夜さり店をしまいますると、お菓子、水菓子、商物あきないものだけを風呂敷包
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
◯二十七節の「汝らは孤子みなしごのためにくじをひき、汝らの友をも商貨あきないものにするならん」は人身売買の罪をも犯すに至らんとの意である。ヨブがかく友を責めし余りに峻烈しゅんれつなりと評さるるであろう。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)