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『牢獄の半日』
ふりがな文庫
『
牢獄の半日
(
ろうごくのはんにち
)
』
——一九二三年、九月一日、私は名古屋刑務所に入っていた。 監獄の昼飯は早い。十一時には、もう舌なめずりをして、きまり切って監獄の飯の少ないことを、心の底でしみじみ情けなく感じている時分だ。 私はその日の日記にこう書いている。 ——昨夜、かな …
著者
葉山嘉樹
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「文芸戦線 第一巻五号」1924(大正13)年10月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約16分(500文字/分)
朗読目安時間
約26分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
蹂
(
ふみにじ
)
嗄
(
しゃが
)
倦
(
あ
)
捩
(
ねじ
)
彼奴
(
きゃつ
)
傷
(
きずつ
)
迸
(
ほとばし
)
蹂躙
(
じゅうりん
)
遮
(
さえぎ
)
丁嚀
(
ていねい
)
虱
(
しらみ
)
罩
(
こ
)
罐
(
かん
)
縋
(
すが
)
睨
(
にら
)
鯰
(
なまず
)
時化
(
しけ
)
捻
(
ひね
)
戦
(
おのの
)
慌
(
あわ
)
怪
(
け
)
嵌
(
は
)
嬶
(
かかあ
)
娑婆
(
しゃば
)
啜
(
すす
)
啖
(
くら
)
咎
(
とが
)
吊
(
つ
)