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『或る男の手記』
ふりがな文庫
『
或る男の手記
(
あるおとこのしゅき
)
』
もう準備はすっかり整っている。準備と云っても、新らしい剃刀と石鹸と六尺の褌とだけだ。それが、鍵の掛った書棚の抽出の中にはいっている。私としては、愈々やれるかどうか、それを試してみるだけのことだ。然しその前に、一切のことを書き誌してみたい—— …
著者
豊島与志雄
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「中央公論」1924(大正13)年1月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約1時間27分(500文字/分)
朗読目安時間
約2時間25分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
生
(
き
)
辺
(
へり
)
落着
(
おさまり
)
暈
(
くま
)
退
(
ど
)
暢
(
のび
)
粗
(
まば
)
間
(
あいだ
)
女
(
ひと
)
懶
(
なま
)
清々
(
せいせい
)
退引
(
のっぴき
)
階下
(
した
)
首肯
(
うなず
)
荒
(
すさ
)
自棄
(
やけ
)
便所
(
はばかり
)
玄人
(
くろうと
)
温
(
ぬく
)
昨夜
(
ゆうべ
)
急
(
せ
)
嵩
(
かさ
)
失敗
(
しくじ
)
夢現
(
ゆめうつつ
)
剃刀
(
かみそり
)
刺々
(
とげとげ
)
切羽
(
せっぱ
)
光子
(
みつこ
)