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『都会地図の膨脹』
ふりがな文庫
『
都会地図の膨脹
(
とかいちずのぼうちょう
)
』
序景 窓は広い麦畠の、濃緑の波に向けて開け放されていた。擽るような五月の軟風が咽せかえるばかりの草いきれを孕んで来て、かるく、白木綿の窓帷を動かしていた。 南面の窓に並んで、鉄筋混凝土の上層建築が半分ほど出来あがっていた。その上に組まれた二 …
著者
佐左木俊郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約21分(500文字/分)
朗読目安時間
約34分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
収穫
(
みいり
)
私
(
ひそ
)
塵埃
(
ごみ
)
耕
(
つく
)
黝
(
くろず
)
部落
(
むら
)
蔓延
(
はびこ
)
廃
(
や
)
窓帷
(
カーテン
)
斜面
(
スロープ
)
斯
(
こ
)
纔
(
わず
)
睜
(
みは
)
泥溝
(
どぶ
)
籬
(
まがき
)
膨
(
ふく
)
蒐
(
あつ
)
蓼
(
たで
)
現在
(
いま
)
燥
(
はしゃ
)
以前
(
もと
)
欣
(
よろこ
)
椹
(
さわら
)
斜平
(
なだらか
)
撥付
(
はねつ
)
撓
(
たわ
)
怪訝
(
けげん
)
呶鳴
(
どな
)
儂等
(
わしら
)
低声
(
こごえ
)