“あき”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アキ
語句割合
呆57.7%
秋19.9%
諦4.4%
安芸3.4%
惘2.8%
明2.8%
空1.6%
瞭0.7%
飽0.7%
現0.5%
倦0.5%
厭0.5%
慊0.5%
空所0.4%
鮮0.2%
商0.2%
昭0.2%
詮0.2%
阿岐0.2%
安藝0.2%
欠陥0.2%
燁0.2%
空地0.2%
締0.2%
顕0.2%
龝0.2%
饜0.1%
倦怠0.1%
厭倦0.1%
厭飽0.1%
安喜0.1%
慊焉0.1%
晩秋0.1%
晶0.1%
照0.1%
燦0.1%
空処0.1%
空席0.1%
金風0.1%
開0.1%
阿騎0.1%
顯0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
村越 (呆(あき)れたる状(さま)して続く)小父さん、小父さん、どうなすった……どうなさるんです。おいくさん、お前粗相(そそう)をしやしないかい。
錦染滝白糸:――其一幕―― (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
風(かぜ)は冷(つめた)く爽(さわやか)に、町一面(まちいちめん)に吹(ふ)きしいた眞蒼(まつさを)な銀杏(いてふ)の葉(は)が、そよ/\と葉(は)のへりを優(やさ)しくそよがせつゝ、芬(ぷん)と、樹(き)の秋(あき)の薫(かをり)を立(た)てる。……
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
私は諦(あき)らめて——私の身さへ退けば八方圓く納まるだらう、大川へ身を投げて死んでやるから——と口惜しまぎれに駈け出しました
その一族の中では、羽前の左沢(あてらざわ)に移住したものは左沢某と呼んでいるが、安芸(あき)国に分れて行った家はそのままに毛利家と称しておった。
名字の話 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
と有りけるに座中の人々彌々(いよ/\)驚き偖は其方が野尻宿の近江屋のお專殿(せんどの)なるか而(して)又持參の此文はと惘(あき)れ果てたるばかりなりお專(せん)は猶(なほ)も座を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
男(おとこ)と女(おんな)の相違(そうい)が、今(いま)は明(あき)らかに袖子(そでこ)に見(み)えてきた。さものんきそうな兄(にい)さん達(たち)とちがって、彼女(かのじょ)は自分(じぶん)を護(まも)らねばならなかった。
伸び支度 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
おれは秩父(ちちぶ)へ出て行ったのさ。少し、たずねている者があってな。——そのあとで、おまえは多分、あの空(あき)屋敷へ礼に出かけたろうと思う。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だから先君以来の老臣らがいるうちはよいが、ひとり逝(ゆ)きふたり死に、その柱がなくなる頃になると、織田の衰亡は、火をみるよりも瞭(あき)らかであろう。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
貴方(あなた)の心は近頃大変に若やいで来た。其(それ)は解(わか)つて居る。年寄つた自分に飽(あき)が来て、あのアルマンに移つて行(ゆ)くのでせう。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛、与謝野晶子(著)
高御座(たかみくら)輝き満つ、日の御座(みくら)ただ照り満つ。御剣や御光添ひ、御璽(みしるし)やいや栄えに、数多(かずさは)の御鏡や勾玉や、さやさやし御茵(みしとね)や、照り足らはせ。大君。我が大君。現(あき)つ神(かみ)。
篁 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
丁度花を持って遊ぶ子が、遊び倦(あき)てその花を打捨(うっちゃっ)てしまうように、貴方はわたしを捨てておしまいなさいました。
(ここで再び四五ニズムの表現を用ふれば。)つまり友情のマンネリズムに厭(あき)が来て、皆が恋愛に走り出したためである。
四五ニズム述懐 (新字旧仮名) / 原民喜(著)
そうでなかったら、賊は伯父を組し易しと見て、一度では慊(あき)たらず二度三度身代金を脅喝しようとしているのでしょう。何(いず)れにしても伯父としてはこんな心配な事はありません。
黒手組 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
廣告が少くて第四面に空所(あき)が多く、活字が足らなくて假名許り澤山使ふから、見るから醜い新聞であつた。
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
懐紙は、点々、紅梅をちらしたように染まっていたが、なお鮮(あき)らかに乾かぬ墨の痕(あと)が読まれた。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この附近には古画(ふるえ)や古本や文房具の類を商(あき)なっている店が軒を並べて一廓(いっかく)を成(な)している町がある。
不吉の音と学士会院の鐘 (新字新仮名) / 岩村透(著)
髪を容(い)れざる働きに俊雄君閣下初めて天に昇るを得て小春がその歳暮(くれ)裾曳(すそひ)く弘(ひろ)め、用度をここに仰ぎたてまつれば上げ下げならぬ大吉が二挺三味線(にちょうざみせん)つれてその節(おり)優遇の意を昭(あき)らかにせられたり
かくれんぼ (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
此辺の豪農の家では、以前よく強盗に入られるので、二十円なり三十円なり強盗に奉納(ほうのう)の小金(こがね)を常に手近に出して置いたものだ。無益の争して怪我するよりも、と詮(あき)らめて然するのである。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)
多祁理(たけり)とも、阿岐(あき)の埃(え)の宮
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
怪敷(あやしく)思はれし故なりとぞ其頃(そのころ)海賊(かいぞく)二人召捕れ詮議(せんぎ)有(あり)しに是等は八艘飛(さうとび)の與市(よいち)と云ふ者の子分にて海賊となりし由申ける故其與市は何方(いづかた)に住居(すまひ)致すやと糺(たゞ)されしに海賊共七八年以前泉州(せんしう)堺(さかひ)又は安藝(あき)の宮島(みやじま)阿州(あしう)尼子(あまこ)の浦(うら)に相住(あひすみ)海中にて西國大名の荷物船へ飛乘(とびのり)賊を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
学校に行かなくなってからなおなお世間に遠(とおざ)かって、捨児と聞いてから万作夫婦の愛は昔にかわらぬが何となく心に欠陥(あき)があるらしく、何か始終思い沈んで居る。それを聊(いささ)か慰むるは歌と筑波山だ。
漁師の娘 (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
「燁(あき)さまは、どうしてあんなことをなすったのでしょうね。」
九条武子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
藤吉は、人々を押し退けて空地(あき)を作りながら、「見ねえ、この灯りを背負って、おいらの影は、あんなに大きく映らあ。藤吉どんの見たのあ、人間の影じゃあねえんだ。そら、こりゃあどうだ——。」
釘抜藤吉捕物覚書:11 影人形 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「三百八十兩は大金だが、増屋の主人は締(あき)らめてゐるし、奉公人並といつても、養子のお前だ。一生眞面目に働いて、身上(しんしやう)を肥らせる氣になれば、三百八十兩は安い資本のやうなものぢやないか」
顕(あき)らけく、美(いつ)くしき
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
すか/\と西瓜切也龝(あき)のかぜ 陽和
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
絶交しても饜(あき)たらぬように思われるが、翌日甲乙が互いに話し合うところを見ると、前夜用いた罵詈(ばり)の言(げん)は、いずれにあったかを解するに苦しむことがある。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
すなわち新聞雑誌に掲げられる月旦(げったん)とか人物評論とかあるいはいわゆる三面記事を見ると、某(ぼう)はかくのごときことをなし、国賊であるとか、その肉を食(くら)っても饜(あき)たらぬとか
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
彼様(あゝ)いふ調子で、ずつと今迄進んで来たら、奈何(どんな)にか好からうと思ふんですけれど、少許(すこし)羽振が良くなると直(すぐ)に物に飽きるから困る。倦怠(あき)が来ると、復(ま)た病気が起る。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
実際云ふとヷン・ダイクは兎(と)に角(かく)、リユウバンスには余り多くを白耳義(ベルジツク)で観せつけられた所為(せい)か少し厭倦(あき)が来た様である。近代の作品にも目を惹く物は無かつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛、与謝野晶子(著)
と僧は復笑って「併し私にはそうは見えぬ、お前は何うやら厭飽(あき)たらしい」
高島異誌 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
土佐にはたくさんの実例があるがかりにその一例を挙げると『土佐州郡誌』安芸郡土居村の条に、方言に邑中の堡城(ほじょう)これを土居という。この地安喜(あき)氏の旧塁ありゆえに名づくとある。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
それだけでは慊焉(あき)たらず、今度は、半年前に崩(ほう)じた先王アメシスの屍(しかばね)を辱(はずか)しめようと考えた。カンビュセスが含む所のあったのは、むしろアメシス王の方だったからである。
木乃伊 (新字新仮名) / 中島敦(著)
呆然(ぼんやり)縁側に立って、遠くの方を見ると、晩秋(あき)の空は見上げるように高く、清浄(きれい)に晴れ渡って、世間が静かで、冷(ひい)やりと、自然(ひとりで)に好い気持がして来る。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
六根(ろくこん)清(きよ)く晶(あき)らかに
全都覚醒賦 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
然れども彼は神を恨まず、己れを捨てず、友は来りて嘲(あざけ)れども意に介せず、敵は来りて悩ませども自ら驚かず、心を照(あき)らかにして神意を味はへり。
各人心宮内の秘宮 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
かずかずの星辰は自分たちにある大きな永遠というものを示唆するかのように、強く、燦(あき)らかに光っていた。
俵の数は約二百俵、五十石(こく)内外の米穀(べいこく)なれば、機関室も甲板(デッキ)の空処(あき)も、隙間(すきま)なきまでに積みたる重量のために、船体はやや傾斜を来(きた)して、吃水(きっすい)は著しく深くなりぬ。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ちょうど、椅子を開いて向合(むかいあい)に一つ空席(あき)がありましたので、推されながら、この真中ほどへ来た女たちが
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
金風(あき)の夕焼のなかで、ぼくはほんのりと酩酊して行った。
横町の食堂で (新字新仮名) / 竹内浩三(著)
しかし相変らずごく胸開(あき)の広い燕尾服で、その上、緑の刺繍をしたビロオドの小帽をかぶっている。ただし彼はひとりきりではなかった。
阿騎(あき)の野(ぬ)に宿(やど)る旅人(たびびと)うちなびき寐(い)も寝(ぬ)らめやも古(いにしへ)おもふに 〔巻一・四六〕 柿本人麿
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
顯(あき)らけく、美(いつ)くしき
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)