“隙間”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すきま96.9%
ひま0.9%
すき0.9%
あいま0.3%
あひま0.3%
げきかん0.3%
スペイス0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこでこの渡洋潜波艇は、海面とすれすれの浅い水中を快速で安全に突破するもので、つまり水上と防潜網との隙間すきまねらうものである
お前さんはお仕合せだと云ってお噂ばかりして居ます、お前さんが留守でも隙間ひまなく働いて、長屋の評判もし、ちょいとうちへ来ても水を汲みましょうか
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
かれまたしばらくして大戸おほどをがらりといきほひよくけててはまたすこ隙間すきのこして大戸おほどいて丁度ちやうどうちかへつたとせて、ほとんどかべせつした卯平うへい戸口とぐちちかつてるのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
すべてを、公生活に基づけ、私生活は、その隙間あいまのこと、時雲の緩急とにらみ合わせ、自由自在としているのである。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
前夜ぜんやあめはれそら薄雲うすぐも隙間あひまから日影ひかげもれてはるものゝ梅雨つゆどきあらそはれず、天際てんさいおも雨雲あまぐもおほママかさなつてた。汽車きしや御丁寧ごていねい各驛かくえきひろつてゆく。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
「水の中へはいってゆきなさい。」と老人の声が隙間げきかんをあたえずあとから追っかけてきた。若者は観念かんねんをとじて岩の上から水の上にとんだ。
おしどり (新字新仮名) / 新美南吉(著)
「そこは不可いけねえ、直ぐ見付かる」と黒人が叫んだ。「停泊用釜ドンキ・ボイラの上から水張りの隙間スペイスへ潜込むんだ。早く!」
上海された男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)