“空地”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あきち82.6%
くうち15.0%
あき1.2%
すきま0.6%
クウチ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
相應の賑ひを見せて居る眞砂町の大逵おほどほりとは、恰度ちやうど背中合せになつた埋立地の、兩側空地あきちの多い街路を僅か一町半許りで社に行かれる。
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
此詩を見るに、霞亭は只丸山邸内の一戸を賜はつてこれに住んだのではなく、或は空地くうちを賜はつて家を建てたのでは無いかと疑はれる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
私達の背後うしろには、食堂の真ん中の空地あきうずめてね仕掛けのように踊る人々と、紐育ニューヨーク渡りのバワリイKIDSのジャズ・バンドとがあった。彼らの三分の二は黒人だった。
踊る地平線:11 白い謝肉祭 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
私が父の病気をよそに、静かに坐ったり書見したりする余裕のあるごとくに、母も眼の前の病人を忘れて、ほかの事を考えるだけ、胸に空地すきまがあるのかしらとうたぐった。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
町の空地クウチに 草のそよぐが目にたちて、夕照りながきひた土の おも
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)