『トニオ・クレエゲル』

冬の太陽は僅かに乏しい光となって、層雲に蔽われたまま、白々と力なく、狭い町の上にかかっていた。破風屋根の多い小路小路はじめじめして風がひどく、時折、氷とも雪ともつかぬ、柔らかい霰のようなものが降って来た。 学校が退けた。鋪石の敷いてある中庭 …

著者	パウル・トーマス・マン
翻訳者	実吉捷郎
ジャンル	文学 > ドイツ文学 > 小説 物語
原題	TONIO KRÖGER
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約2時間9分（500文字/分）
朗読目安時間	約3時間35分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

美（ベレッツァ） 開（あき） 掛（がかり） 反（そり） 楽（がく） 鐃鈸（にょうはち） 発端（はな） 顫音（トリル） 側（がわ） 音（おん） 空（むな） 喰（た） 因（ちな） 寝（い） 樹（こ） 角（つの） 真（まこと） 饒舌（じょうぜつ） 眼（まなこ） 凭（よ） 刳（く） 禁（と） 面立（おもだち） 否（いや） 霞（かす） 滑石（かっせき） 選（え） 聾（ろう） 退（ひ） 育（はぐく） 汝（な） 気（け） 脱（と） 踵（きびす） 欺（だま） 形容（なりかたち） 得（う） 臥（ね） 応（おう） 苛（さいな） 萌（も） 謂（いい） 葉（ぱ） 慎（つつ） 解（わか） 明色（ブロンド） 旋舞（ムリネエ） 盃（さかずき） 燻製（くんせい） 相俟（あいま） 相半（あいなかば） 真摯（しんし） 瞼（まぶた） 破風（はふ） 碧（あお） 碧眼（へきがん） 禍（わざわい） 稀（まれ） 稀有（けう） 突飛（とっぴ） 窺（うかが） 籠（こも） 粗（あら） 糠雨（ぬかあめ） 紅（あか） 紐（ひも） 結（ゆ） 綽々（しゃくしゃく） 縞（しま） 罵（ののし） 羨望（せんぼう） 老（ふ） 老獪（ろうかい） 肥（ふと） 肱（ひじ） 背嚢（はいのう） 胡桃（くるみ） 脂（あぶら） 脚絆（きゃはん） 苔（こけ） 英邁（えいまい） 葺（ふ） 蒐集（しゅうしゅう） 蒸焼（むしやき） 蒼（あお） 蔑（さげす） 蔽（おお） 薔薇（ばら） 藍（あい） 蛆虫（うじむし） 蝋燭（ろうそく） 蝶番（ちょうつがい） 間（ま） 鋼色（はがねいろ） 錆（さび） 鎧戸（よろいど） 鑿（のみ） 閾（しきい） 闊歩（かっぽ） 銷沈（しょうちん）