“碧眼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
へきがん77.3%
あおめ22.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
隊長シュミット氏は一行中で最も偉大なる体躯たいくの持ち主であって、こういう黒髪黒髯こくぜんの人には珍しい碧眼へきがんに深海の色をたたえていた。
北氷洋の氷の割れる音 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
けれども僕の最も深く最もひそかなる愛は、金髪碧眼へきがんの、晴れやかに溌剌とした、幸福で愛想のいい凡庸な人々の所有なのです。
可哀そうに、彼女はぐったりとあおのけに首を垂れ、その碧眼あおめは、眼瞼まぶたをあげられたまま、きょとんと私の方を見ています。
麻酔剤 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
この青眼虎の李雲という人物は、あだ名の如く、碧眼あおめ羅馬ローマっ鼻の若い西蕃人せいばんじんである。従って、ひげは赤く、四長やかで、しかも西蕃流撃剣の達人として沂州では評判な男であった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)