“破風”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はふ93.7%
はふう4.8%
ハフ1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家の中には生木の薪を焚く煙が、物の置所も分明さだかならぬ程にくすぶつて、それが、日一日破風はふと誘ひ合つては、腐れた屋根に這つてゐる。
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
いっさいの景色は家の屋根と破風はふうとの海のように見えて、そのなかに一つの山のような起伏がはっきりと現われていました。
ユカは低いけれども、かいてあるにはあつた。其替り、天井は無上ムシヤウに高くて、シカカヤのそゝけた屋根は、破風ハフの脇から、むき出しに、空の星が見えた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)