“あきらか”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アキラカ
語句割合
80.5%
明瞭5.4%
明白4.7%
分明2.7%
1.3%
煕々1.3%
0.7%
明了0.7%
明然0.7%
0.7%
確的0.7%
0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とあって、あきらかに山犬となっている。これは『風土記稿』の編者が俗にいうお犬さまに当てた字で、所謂いわゆるオホカミを指したものである。
二、三の山名について (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
「いやいやそれは明かされぬ。しかしそのうち自然自然明瞭あきらかになる時節があろう。その時節を待たねばならぬ」
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
エレミヤの慨歌は今は註解書に依らずして明白あきらかに了知するを得たり、放逐の作と見做してのみ〔ダンテの〕ディビナ、コメヂヤは解し得るなり
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
殺害に及びしなどとはゆめにも知らぬ無實むじつの難にて入牢なし其事故の分明あきらかわからぬ内に情無なさけなくも牢死に及びける故遂に死人に口なしとて悉皆こと/″\く長庵の佞辯ねいべんにより種々いろ/\言廻いひまはされをつと道十郎の罪科ざいくわとは定まりし事無念骨髓こつずゐとほり女ながらも再度ふたゝびねがひを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
の時に疾翔大力、爾迦夷るかゐに告げていはく、あきらかに聴け諦に聴け。これを思念せよ。我今なんぢに梟鵄もろもろ悪禽あくきん離苦りく解脱げだつの道を述べんと。
二十六夜 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
たとひ遠郷ゑんきやうむこよめにゆきて年をても鳥をしよくすれば必凶応あしきことあり、灵験れいげん煕々あきらかたる事此一を以て知るべし。されば遠郷ゑんきやう近邑きんいう信仰しんかうの人多し。
かれ、太素は杳冥えうめいたれども、本つ教に因りてくにはらみ島を産みたまひし時をり、元始は綿邈めんばくたれども、先の聖にりて神を生み人を立てたまひし世をあきらかにす。
其方共儀むこ夫等をつとら災難さいなんを歎き艱難辛苦かんなんしんくの上公儀巡見使じゆんけんしうつたへ出申立明了あきらかなるにより善惡判然と相あらはれ九助の寃罪ゑんざいそゝぎし信義しんぎ貞操ていさうの段厚くほめ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
我は明然あきらかに我が情を曰ふ、美しきものに意を傾くること人に過ぎて多きを。然はあれども、わが美くしと思ふは人の美くしと思ふものにあらず、わが物に感ずるは世間の衆生が感ずる如きにあらず。
哀詞序 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
汝は汝の目をあきらかにし鋭くせざるをえざるほど、終極いやはての救ひに近づけり 一二四—一二六
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
先達せんだってからちょくちょく盗んだ炭の高こそ多くないが確的あきらかに人目を忍んでひとの物を取ったのは今度が最初はじめてであるから一念其処そこへゆくと今までにない不安を覚えて来る。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
突き出た大きな岩の手前まで来ると、その声はいよいよあきらかになった。
月世界競争探検 (新字新仮名) / 押川春浪(著)