“黄螺”の読み方と例文
読み方割合
ばい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私の少年時代の玩具といえば、春は紙鳶たこ、これにも菅糸すがいとげる奴凧やっこたこがありましたが、今はすたれました。それから獅子、それから黄螺ばい
我楽多玩具 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
溺死者の屍体が二、三日もたって上がると、からだ中に黄螺ばいが附いて喰い散らしていて眼もあてられないという話を聞いて怖気おじけをふるったことであった。
海水浴 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
山車だしに載せてかみしもきもしまいし、あの、おいらんと渾名あだなのある海豚いるかを売ればといって、身を切って客に抱かせもしないであろうが、飯蛸いいだこなぞもそうである……栄螺さざえ黄螺ばい、生の馬刀貝まてがいなどというと
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)