トップ
>
鬢付
>
びんつ
ふりがな文庫
“
鬢付
(
びんつ
)” の例文
「このばか
溶
(
と
)
けろ、このばか
溶
(
と
)
けろ。」といいながら、やっとのことで、
鬢付
(
びんつ
)
け
油
(
あぶら
)
一
本
(
ぽん
)
をついに
若者
(
わかもの
)
の
頭
(
あたま
)
に
塗
(
ぬ
)
ってしまいました。
てかてか頭の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そのお白粉はべっとり
鬢付
(
びんつ
)
け油のように粘り着くたちのものだと見えて、余程ごしごしこすらなければ、洗っても洗っても落ちないのであった。
蓼喰う虫
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
梳
(
す
)
き油や
鬢付
(
びんつ
)
けの匂いだ。
元結
(
もっとい
)
を始終あつかっていることは、その指をみても知れる。善昌は三十二三だというのに、あの肉や肌の具合が、どうも四十以上の女らしい。
半七捕物帳:21 蝶合戦
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「伊助どん、この家に、
固煉
(
かたね
)
りの
鬢付
(
びんつ
)
け
伽羅油
(
きゃらあぶら
)
があるかえ。」
早耳三次捕物聞書:02 うし紅珊瑚
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「ああ、それできた。ここに一
本
(
ぽん
)
あるんだが、これじゃたりないかえ。」と、
若者
(
わかもの
)
は、
買
(
か
)
ってきた一
本
(
ぽん
)
の
鬢付
(
びんつ
)
け
油
(
あぶら
)
を
懐
(
ふところ
)
の
中
(
なか
)
から
出
(
だ
)
しました。
てかてか頭の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
俺
(
おれ
)
、どうして、あんなに
人間
(
にんげん
)
の
頭
(
あたま
)
ちゅうものが、ぴかぴか
光
(
ひか
)
るだかと、いろいろの
人
(
ひと
)
に
聞
(
き
)
いたら、
中
(
なか
)
で、それは、
鬢付
(
びんつ
)
け
油
(
あぶら
)
というものを
塗
(
ぬ
)
るからだと
教
(
おそ
)
わった。
てかてか頭の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
鬢
漢検1級
部首:⾽
24画
付
常用漢字
小4
部首:⼈
5画
“鬢付”で始まる語句
鬢付油
鬢付堀