高僧かうそう)” の例文
そのやうなことばかせてわしりさいなむとはむごいわい、つれないわい、それでも高僧かうそうか、司悔僧しくわいそうか、教導師けうどうしか、莫逆ばくぎゃくちかうた信友しんいうか?
ふねみなときけるまでねんごろ説聞とききかして、この殺身爲仁さつしんゐじん高僧かうそうは、飄然へうぜんとしてそのげず立去たちさりにけり。
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
其丈それだけなら申分まうしぶんは無かつたのだが、呉服屋夫婦は道珍和上にめあはせようと為た娘を、今度の朗然和上に差上さしあげて是非ぜひ岡崎御坊に住ませたい、最愛の娘を高僧かうそうに捧げると云ふ事が
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)