ふり)” の例文
新字:
故意わざと重四郎は氣の付ぬふりにて夫は願つても無い僥倖さいはひさういふ口なら金の百兩ぐらゐどうともして才覺さいかく致しますなんと御世話を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
耳にも掛ず彼の町人は聞えぬふりしていそぎ行ゆえ友次郎は心ならねば草鞋わらぢ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
尋ぬれば駕籠舁共かごかきどもの云にはお連樣は跡より續いて來給ふなり早く行ねば日がくるると尚も急ぎける故妾も實にさる事と思ひ居し内日は暮て人一人もとほらぬ野原へ舁込だり貴方にはつゞいて來給ふかと度々とへども其後は駕籠舁共は聞ぬふりして一向に返事もせず斯て餘程の道を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)