馬来マライ)” の例文
頑丈がんじょうな、馬来マライ半島渡来の竹籐ラタン籠編かごあみにできていて、内部は、箱のようになっているらしかったが、表面は、全体を雲斎織ドリルスで巻き締めてあって、上から
ヤトラカン・サミ博士の椅子 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
隆治さんの語学の本は、『馬来マライ語四週間』と文京社、大学書林のとがなかったので、前に買えた会話手引と日泰馬来英対照の字引だけさし当り送りました。
今日は馬来マライ人の正月で公休日とのこと。土民の衣は新しく、色とりどりだ。あの樹はと問うと雨の樹という。
欧洲紀行 (新字新仮名) / 横光利一(著)
ことに大陸の沿海のごときは、北は朝鮮の半島から馬来マライ印度インドはてまで、まれにもこの貝のれるという例を聴かず、永い年代にわたってすべてこれを遠方の島に求めていた。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
馬来マライ半島に残存している野鶏だけがホントウの鶏である。その他のブラマ、オーピングトン、アンダラシャン、ブリモースロック、ミルカ、コーチン、レグホンの類は鶏でない。
探偵小説の真使命 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
馬来マライ狂狼症アモックをジャングルの妖とすれば、「冥路の国セル・ミク・シュア」の招きは氷の神秘であろう。
人外魔境:08 遊魂境 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
この亜細亜アジヤ人種とか、欧羅巴ヨーロッパ人種とか、亜非利加アフリカ人種とかいうものは、御互いに古い時から分れたもので、比較的遠い親類でありますが、馬来マライ人種などと言われるものは、右の区別に比べると
市場区ペタアはいま、あらゆる東洋的な土器と石器と竹器と、平和と柔順と汗臭かんしゅうとの楽しい交歓場よろこびのにわでしかありませんし、むかしの「奴隷島」では、馬来マライ人の家族とあふがん族の家庭が
ヤトラカン・サミ博士の椅子 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
胸いっぱいに勲章を飾って首に何匹ものへびを巻きつけた蛇使いの男、かごから蛇を出して瀬戸物らっぱで踊らせる馬来マライ人、蛇魅師スネーク・チャーマーの一行、手に手に土人団扇うちわをかざした紐育ニューヨークの見物客
ヤトラカン・サミ博士の椅子 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)