飛足ひそく)” の例文
その陣幕じんまくをはらいあげて、忍剣にんけんは、蚕婆には見むきもせず、飛足ひそくばしておどりこむなり、稲妻いなずまのようにつぎのとばりのへ、チラとげこんだ黒衣こくいそでを、グッとつかんだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
浮体ふたいの法、飛足ひそく呼吸いき遠知えんちじゅつ木遁もくとんその他の隠形おんぎょうなど、みなかれが何十年となく、深山にくらしていたたまもので、それはだれでもこうをつめば、できないふしぎや魔力ではない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)