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風声鶴唳
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ふうせいかくれい
ふりがな文庫
“
風声鶴唳
(
ふうせいかくれい
)” の例文
うらやましがる人も無いのに、そこは精神、吝嗇卑小になっているものだから、それこそ
風声鶴唳
(
ふうせいかくれい
)
にも心を驚かし、外の足音にもいちいち
肝
(
きも
)
を冷やして
禁酒の心
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
格之介の逃亡の理由が分かるにつれ、桑名藩士も官軍の人たちも、格之介が
風声鶴唳
(
ふうせいかくれい
)
におどろいて逃走を企て、捨てぬでもよい命を捨てたことを冷笑した。
乱世
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
浪士らの勢いのさかんな時は二十里ずつの距離の外に
屏息
(
へいそく
)
し、徐行
逗留
(
とうりゅう
)
してあえて近づこうともせず、いわゆる
風声鶴唳
(
ふうせいかくれい
)
にも
胆
(
きも
)
が身に添わなかったほどでありながら
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
二者の間、既に
是
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
し、
風声鶴唳
(
ふうせいかくれい
)
、人
相
(
あい
)
驚かんと欲し、剣光
火影
(
かえい
)
、世
漸
(
ようや
)
く
将
(
まさ
)
に乱れんとす。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
私が暗殺を心配したのは毎度の事で、
或
(
あるい
)
は
風声鶴唳
(
ふうせいかくれい
)
にも驚きました。丁度今の狂犬を見たようなもので、おとなしい犬でも気味が悪いと
云
(
い
)
うような
訳
(
わ
)
けで、どうも人を見ると気味がわるい。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
▼ もっと見る
直
(
ただち
)
に私の身に害を及ぼしたでもなし、
唯
(
ただ
)
無暗
(
むやみ
)
に私が怖く
思
(
おもっ
)
たばかり、
所謂
(
いわゆる
)
世間の
風声鶴唳
(
ふうせいかくれい
)
に臆病心を起したのかも知れないが、維新後になっても
忌
(
いや
)
な風聞は絶えず行われて、何分にも不安心のみか
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
風
常用漢字
小2
部首:⾵
9画
声
常用漢字
小2
部首:⼠
7画
鶴
常用漢字
中学
部首:⿃
21画
唳
漢検1級
部首:⼝
10画
“風声”で始まる語句
風声