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顔容
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かんばせ
ふりがな文庫
“
顔容
(
かんばせ
)” の例文
旧字:
顏容
道ばたの
朽木
(
くちき
)
柳に腰をかけ、一行が近づいて来ると、俄に、脱いでいた
市女笠
(
いちめがさ
)
をかぶッて、その
顔容
(
かんばせ
)
を隠していた。
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その渦まく煙りのなかに浮き出している円満
具足
(
ぐそく
)
のおん
顔容
(
かんばせ
)
は、やはり玉藻の笑顔であった。阿闍梨は数珠を投げすてて跳り上がりたいほどに
苛
(
いら
)
いらしてきた。
玉藻の前
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
嫁の座に直った時、支配人の令嬢妙子さんは、姫御前のあられもない、極めて大きな嚔を一つして、唯さえ心恥かしい花の
顔容
(
かんばせ
)
を赤らめた。しかしその席に列していた父親は
女婿
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
一喝に突ッ刎ねたのはまだいいが、例の杖がそれと共に、御方の玉の
顔容
(
かんばせ
)
へピュッと唸って行った。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「なんの
顔容
(
かんばせ
)
あって、おめおめ生き返ってきたか。手討ちにして、衆人の見せしめにせん」
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
「だまれっ。汝のうしろには、遠く蜀の軍勢が見えるではないか。
欺
(
あざむ
)
いて、門を開かせ、蜀軍をひき入れん心であろう。——
匹夫
(
ひっぷ
)
め、裏切者め、なんの
顔容
(
かんばせ
)
あって、これへ来たか」
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
何の
顔容
(
かんばせ
)
あって信長にまみえんや——という面目もない立場になってしまう。
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
顔
常用漢字
小2
部首:⾴
18画
容
常用漢字
小5
部首:⼧
10画
“顔”で始まる語句
顔
顔色
顔馴染
顔付
顔貌
顔立
顔面
顔触
顔料
顔回