“面向”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かおむ50.0%
おもむ16.7%
かおむけ16.7%
かほむけ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いつか、申し上げた、イヤなおばさんから、わたしはイヤなことを言われて、もう世間へ面向かおむけができないほどに、イヤな思いをさせられました。一時はどうしてやろうかと思いました。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
泥にされて、主人へ、何の面向おもむけやある。とれ狂うのを、羅生門の同勢、みながかかって、足蹴あしげ、袋だたきの目にあわせ、獄へ投げ入れたものと分かりました
そりゃあもう、阿父が店のものに対しては、面向かおむけの出来ないようなことをして行きましたからネ。唯、母が可哀そうです……それを思うと、母だけには内証でも通信させてりたい。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
盜賊たうぞくよばはり組頭衆くみがしらしう年寄衆としよりしうへ此伯父をぢが何の面向かほむけが成ものか盜人ぬすびと猛々敷たけ/\しいとは汝が事なり兄九郎右衞門殿の位牌ゐはいへ對して此九郎兵衞が云わけたゝぬ汝が親九郎右衞門に成代なりかはり此伯父が勘當する出てうせろと猶も打擲ちやうちやくなす處へしばらく/\とこゑかけ一間よりつゝと出るやいなや九郎兵衞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)