“静(しい)” の例文
旧字:靜
「静(しい)ちゃん、あすこの引抜きを、今日は巧(うま)くやっておくれ。引きぬきなんざ、一度覚えればコツはおんなじだ。自分が演(や)るときもそうだよ。」
市川九女八 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
「このごろは、それはお帰りが遅いのよ。だから淋しくて淋しくてしようがなかったの。ねえ静(しい)ちゃん。」
爛 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「すっかり御無沙汰をしちゃった。お変りもないようで、こんな結構なことはねえ。ところで今日は少しお願いがあって来たんだが——、ちょうどいい塩梅(あんべえ)だ、お静(しい)坊も一緒に聞いておくれ」
「静(しい)ちゃん、その娘(こ)に、ばかな目に逢わないように、言いきかせておくれよ。」
市川九女八 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
「すっかり御無沙汰をしちゃった。お変りもないようで、こんな結構なことはねえ。ところで今日は少しお願いがあって来たんだが——、ちょうどいい塩梅(あんべえ)だ、お静(しい)坊も一緒に聞いておくれ」
「静(しい)ちゃんがね、昨日(きのう)から少し熱が出ているんですがね。」
爛 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「こんやは一ツ、静(しい)ちゃんに『舌出し三番』でも教えるか。」
市川九女八 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
「何だ、お静(しい)坊か。親分てえ奴があるかい」
「来ちゃいけませんよ、静(しい)ちゃん——。」
爛 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)