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雷獣
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らいじゅう
ふりがな文庫
“
雷獣
(
らいじゅう
)” の例文
あなたは驚ろかないにしても、
雷獣
(
らいじゅう
)
とそうしてズク(森本は平生下宿の主人夫婦を、雷獣とそうしてズクと呼んでいた。ズクは耳ズクの略である)
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
これまた何たる
皮肉
(
ひにく
)
! 空から中庭のまん中へ、ズシーンとばかり飛び降りてきた、
雷獣
(
らいじゅう
)
のような一個の
奇童
(
きどう
)
がある。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
三
重
(
じゅう
)
の
屋根瓦
(
やねがわら
)
から
塔
(
とう
)
の九
輪
(
りん
)
のまっ先へ、
雷獣
(
らいじゅう
)
のごとくスルスルとはいあがった
和田呂宋兵衛
(
わだるそんべえ
)
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あれを
献上
(
けんじょう
)
するからあなたの
室
(
へや
)
へ持っていらっしゃい。もっとも
雷獣
(
らいじゅう
)
とそうしてズクは両人共
極
(
きわ
)
めて不風流
故
(
ゆえ
)
、床の間の上へ
据
(
す
)
えたなり放っておいて、もう枯らしてしまったかも知れません。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
すばやく
隠形
(
おんぎょう
)
の
印
(
いん
)
をむすび、
縮地飛走
(
しゅくちひそう
)
の
呪
(
じゅ
)
をとなえるかと見れば、たちまち
雷獣
(
らいじゅう
)
のごとく身をおどらせ、おどろく人々の眼界から、一気に二、三町も遠くとびさってしまった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
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どうでも彼の都合の
宜
(
い
)
いように取り計らわせろとの御依頼でしたが、あなたの千里眼の通り、僕が何にも云わない先に、
雷獣
(
らいじゅう
)
の方で勝手に取計ってしまったようですからさよう御承知を願います。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“雷獣”の意味
《名詞》
雷獣 (らいじゅう)
雷雨が激しい中、雲に乗って空を飛び回り、落雷と一緒に地上に落ちて人畜を殺傷したり、樹木を引き裂いたりする想像上の四足獣。
(出典:Wiktionary)
“雷獣”の解説
雷獣(らいじゅう)とは、落雷とともに現れるといわれる日本の妖怪。東日本を中心とする日本各地に伝説が残されており、江戸時代の随筆や近代の民俗資料にも名が多く見られる。一説には『平家物語』において源頼政に退治された妖怪・鵺は実際のところ雷獣であるともいわれる。
(出典:Wikipedia)
雷
常用漢字
中学
部首:⾬
13画
獣
常用漢字
中学
部首:⽝
16画
“雷”で始まる語句
雷
雷鳴
雷門
雷霆
雷神
雷光
雷雨
雷同
雷竜
雷火