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雨催
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あめもよい
ふりがな文庫
“
雨催
(
あめもよい
)” の例文
この句は
雨催
(
あめもよい
)
の畠の中にある梅の花で、あるいはやや盛を過ぎているのかも知れない。花の色が汚れて見えるというのである。
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
その癖もの案じの眉が
顰
(
ひそ
)
む。……軒の柳に
靄
(
もや
)
の有る、
瓦斯
(
がす
)
ほの暗き
五月闇
(
さつきやみ
)
。浅黄の襟に頬白う、………また
雨催
(
あめもよい
)
の五位鷺が
啼
(
な
)
くのに、内へも入らず、お孝は
彳
(
たたず
)
む。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
最早
(
もう
)
夕暮であった、秋の
初旬
(
はじめ
)
のことで、まだ
浴衣
(
ゆかた
)
を着ていたが、海の方から吹いて来る風は、さすがに肌寒い、少し
雨催
(
あめもよい
)
の日で、空には一面に灰色の雲が
覆
(
おお
)
い
拡
(
ひろが
)
って
白い蝶
(新字新仮名)
/
岡田三郎助
(著)
その夜は
雨催
(
あめもよい
)
の空が、地面と同じ様な色に見えた。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
雨
常用漢字
小1
部首:⾬
8画
催
常用漢字
中学
部首:⼈
13画
“雨”で始まる語句
雨
雨戸
雨滴
雨露
雨風
雨漏
雨傘
雨乞
雨気
雨脚