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陳述
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ちんじゅつ
ふりがな文庫
“
陳述
(
ちんじゅつ
)” の例文
黒眼鏡はるるとして、
船渠
(
ドック
)
以外の犯罪の事実までを
陳述
(
ちんじゅつ
)
した。それは、すこしも暗惨な気分のない、明るい話をするようだった。
かんかん虫は唄う
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
女たちも調べられたが、皆々昼間の疲れで熟睡したと申立てるばかりで、春ちゃんが殺された前後についての
陳述
(
ちんじゅつ
)
に、これぞと思う有力な事実が判明しなかった。
電気看板の神経
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
それと同じく役所や会社に勤務する者が上官や重役と異なる独特の意見を有するなら、
陰
(
かげ
)
でかれこれ言わずに第一着に社長なり長官なりに意見を
陳述
(
ちんじゅつ
)
すべきである。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
「まあ子どもが
判事
(
はんじ
)
の前へ出て、自分で
陳述
(
ちんじゅつ
)
するがいい」とかれは言った。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
配所の父へ、それも告げたし、また一と目でも、父の無事な姿を見たい一念で、母のゆるしを得、はるばる島へ渡って来たという
陳述
(
ちんじゅつ
)
だった。
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
三日間、のべつに
取調
(
とりしらべ
)
がつづけられ、目賀野が
陳述
(
ちんじゅつ
)
した重要事項は、次のようなことであった。
鞄らしくない鞄
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
検事
(
けんじ
)
は二言三言で、
罪状
(
ざいじょう
)
を
陳述
(
ちんじゅつ
)
した。セント・ジョージ寺で
窃盗事件
(
せっとうじけん
)
があった。どろぼうはおとなと子どもで、はしごを登ってはいるために、
窓
(
まど
)
をこわした。かれらは外へ
張
(
は
)
り
番
(
ばん
)
の犬を
置
(
お
)
いた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
大江山捜査課長は
油汗
(
あぶらあせ
)
を
拭
(
ぬぐ
)
う
暇
(
いとま
)
もなく、水を浴びたような顔をして、
縷々
(
るる
)
と
陳述
(
ちんじゅつ
)
した。
省線電車の射撃手
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
と厳かに、まず彼の
陳述
(
ちんじゅつ
)
からさきに訊いたのであった。
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
然し二三日後、喜多公がやっと口を開いた時には、こんな意外な
陳述
(
ちんじゅつ
)
がされていた。
白蛇の死
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「戸浪三四郎さんから何か別な
陳述
(
ちんじゅつ
)
を
承
(
うけたまわ
)
りたいですが」
省線電車の射撃手
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
と
陳述
(
ちんじゅつ
)
した。
電気看板の神経
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“陳述”の意味
《名詞》
陳 述(ちんじゅつ)
意見などを口で述べること。
民事、刑事の訴訟で当事者などが事件の事実や自分の主張を口頭または文書で述べること。
(出典:Wiktionary)
陳
常用漢字
中学
部首:⾩
11画
述
常用漢字
小5
部首:⾡
8画
“陳述”で始まる語句
陳述古