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陰火
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おにび
ふりがな文庫
“
陰火
(
おにび
)” の例文
と
苦笑
(
にがわらひ
)
をして
又
(
また
)
俯向
(
うつむ
)
いた……フと
氣
(
き
)
が
付
(
つ
)
くと、
川風
(
かはかぜ
)
に
手尖
(
てさき
)
の
冷
(
つめた
)
いばかり、ぐつしより
濡
(
ぬ
)
らした
新
(
あたら
)
しい、
白
(
しろ
)
い
手巾
(
ハンケチ
)
に——
闇夜
(
やみ
)
だと
橋
(
はし
)
の
向
(
むか
)
うからは、
近頃
(
ちかごろ
)
聞
(
きこ
)
えた
寂
(
さび
)
しい
處
(
ところ
)
、
卯辰山
(
うたつやま
)
の
麓
(
ふもと
)
を
通
(
とほ
)
る、
陰火
(
おにび
)
月夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
底に青ずみ漂う血の海。上にさまよう
陰火
(
おにび
)
の焔は。罪も報いも無いまま死に行く。精神病者の無念の思いじゃ。聞いて聞こえぬ怨みの数々。聞いた心がクドキの文句じゃ。念仏代りの
阿呆陀羅経
(
あほだらきょう
)
だよ。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
“陰火”の意味
《名詞》
幽霊などが出る際、燐などが燃えてできるとされる火。鬼火。
(出典:Wiktionary)
陰
常用漢字
中学
部首:⾩
11画
火
常用漢字
小1
部首:⽕
4画
“陰火”で始まる語句
陰火之立昇依而