びん)” の例文
写音した蒐集者がびん人であるか北人であるかに由てその琉語の読方も大に異るわけであるが、語頭音アンラウトたる唇音の場合には割に都合よくその音価を定め得る。
遅速相去る、はなはだしきものは四、五倍を差う。ただ三のみならざるなり。一覧して遺すなきは、すなわちかつてこれあり。びんの林誌、雨を避けて染坊ぜんぼうに寓す。
「はい、虫蝕本むしくいぼんの『八びん通志つうし』、『還家抄かんけしょう』などと申す書にもいろいろっているそうでござります」
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其の分封太侈たいしを論ずるにいわく、都城百雉ひゃくちを過ぐるは国の害なりとは、でんの文にも見えたるを、国家今やしんしんえんせいりょうびんの諸国、各そのを尽してこれを封じたまい、諸王の都城宮室の制、広狭大小
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
こんな島へも昔、びんから支那の冊使を載せて来る船がかよったのみならず、十八、九世紀の替り目からは西洋の探検船が渡って珍しい島物語を絶域に伝えることになった。
『五雑俎』びん中の俗、年始に糞土を除かず、初五日に至りてれんして野地に至り石を取って返ると。