トップ
>
長大息
>
ちょうたいそく
ふりがな文庫
“
長大息
(
ちょうたいそく
)” の例文
声というよりは
長大息
(
ちょうたいそく
)
であった。寝床の上の顔にはもう変化が来かけている。秒間をあらそうものが皆の胸をつきあげて来た。
日本名婦伝:谷干城夫人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一は全く無心の
間事
(
かんじ
)
である。一は
雕虫
(
ちょうちゅう
)
の苦、
推敲
(
すいこう
)
の難、しばしば人をして
長大息
(
ちょうたいそく
)
を漏らさしむるが故である。
十日の菊
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「まったく不思議な○○獣だ」と、敬二は自分で撮った写真をじっと見つめながら、
長大息
(
ちょうたいそく
)
をした。
○○獣
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
と云って急に
長大息
(
ちょうたいそく
)
するのである。
聞書抄:第二盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
種彦は半ば
呑掛
(
のみか
)
けた
湯呑
(
ゆのみ
)
を下に置くと共に
墨摺
(
すみす
)
る暇ももどかし
気
(
げ
)
に筆を
把
(
と
)
ったがやがて
小半時
(
こはんとき
)
もたたぬ
中
(
うち
)
に忽ち
長大息
(
ちょうたいそく
)
を
漏
(
もら
)
してそのまま筆を投捨ててしまった。
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
彼はその間に、熱心に横文字の書いてある原書を幾冊となく読み耽った。そして赤鉛筆でもってところどころに傍線を加えていった。しかし一冊を読み終るたびに、彼は
長大息
(
ちょうたいそく
)
した。
地球盗難
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
博士は、かすかに
溜息
(
ためいき
)
をついた。大統領閣下は、嵐のような
長大息
(
ちょうたいそく
)
をした。
不沈軍艦の見本:――金博士シリーズ・10――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
サミユル博士は
長大息
(
ちょうたいそく
)
するとともに、そのあとのことを
遂
(
つい
)
にあきらめた。
怪星ガン
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
後を見送ったサービス係は、
長大息
(
ちょうたいそく
)
と共に
小首
(
こくび
)
をかしげ
戦時旅行鞄:――金博士シリーズ・6――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
夫人はそこで
長大息
(
ちょうたいそく
)
した。
ヒルミ夫人の冷蔵鞄
(新字新仮名)
/
海野十三
、
丘丘十郎
(著)
長
常用漢字
小2
部首:⾧
8画
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
息
常用漢字
小3
部首:⼼
10画
“長大”で始まる語句
長大
長大小