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銭箱
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ぜにばこ
ふりがな文庫
“
銭箱
(
ぜにばこ
)” の例文
旧字:
錢箱
この途端に
颯
(
さっ
)
と
瞼
(
まぶた
)
を赤うしたが、
竈
(
へッつい
)
の前を横ッちょに、かたかたと下駄の音で、亭主の膝を
斜交
(
はすっか
)
いに、帳場の
銭箱
(
ぜにばこ
)
へがっちりと手を入れる。
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その婆さんは
銭箱
(
ぜにばこ
)
から一銭銅貨を出してくれた。木之助は胡弓を鳴らすのをやめて、それを受け取り
袂
(
たもと
)
へ入れた。
最後の胡弓弾き
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
主人
(
しゅじん
)
が
銭箱
(
ぜにばこ
)
からつり
銭
(
せん
)
をつまみだそうとすると、さっと銭箱の中のひとつかみの金貨が空中へ
舞
(
ま
)
いあがった。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
そこで身を起して
銭箱
(
ぜにばこ
)
の中から毎日節約して貯め込んだ十三枚の小銀貨と百八十の銅貨をさらけ出し、皆ひっくるめて
衣套
(
かくし
)
の中に押込み、戸締をして寶兒を抱えて
何家
(
かけ
)
の方へと一散に走った。
明日
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
食料品
(
しょくりょうひん
)
をうっているこじんまりした店では、
客
(
きゃく
)
につり
銭
(
せん
)
をわたすために
主人
(
しゅじん
)
が
銭箱
(
ぜにばこ
)
のふたをあけた。そのとたん、
主人
(
しゅじん
)
はすぐ
身近
(
みぢか
)
に人のけはいがせまるような感じをうけた。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
銭
常用漢字
小6
部首:⾦
14画
箱
常用漢字
小3
部首:⽵
15画
“銭”で始まる語句
銭
銭湯
銭金
銭塘
銭儲
銭糧
銭函
銭勘定
銭形
銭粮