つり)” の例文
新開地だけにたゞ軒先障子などの白木の夜目にも生々なま/\しく見ゆるばかり、ゆか低く屋根低く、立てし障子は地よりたゞちに軒に至るかと思はれ、既にゆがみて隙間よりはつりランプの笠など見ゆ。
空知川の岸辺 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
おのれまづたなつりたるつなすがりて絶壁ぜつへきのぼり、さてふごを引あぐる也。