“鉤鼻”の読み方と例文
読み方割合
かぎばな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
するとすぐ眼の前に、みっともない皺くちゃの泣き腫らした顔が見え、その隣には鉤鼻かぎばなおとがいの尖った、歯の一本もない老婆の顔が見えた。
女房ども (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
頭を深く胸の上に垂れているので、ほとんど眼は見えないが、頭を垂れているために重たげな広い額とがっちりした鉤鼻かぎばなとがくっきりと目立つ。
(新字新仮名) / フランツ・カフカ(著)
主人は痩せた小柄の老人で、鉤鼻かぎばなの眼のひかった男で、そこらに何か落とし物はないかと休みなしにその眼をきょろつかせているような人物であった。