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鉄拐
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てっかい
ふりがな文庫
“
鉄拐
(
てっかい
)” の例文
旧字:
鐵拐
立てっ続けに煙草を五、六服、
鉄拐
(
てっかい
)
仙人のように、小鼻をふくらませて天井を
睨
(
にら
)
んで、さてと言った調子でプレリュードに取かかるのです。
銭形平次捕物控:242 腰抜け彌八
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
刈藻
(
かるも
)
川へ南下して来る道と、また、山上の小道を西方へ
反
(
そ
)
れて、
鉄拐
(
てっかい
)
ヶ峰を迂回し、遠く一ノ谷の断崖の上に出たという説など区々ですがね。
随筆 新平家
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
すなわち二匹を手に入れて、交尾をさせて子を産ませた者は、莫大な財宝を得られるとな。云い出したのは女
方術師
(
ほうじゅつし
)
、お前も知っておる
鉄拐
(
てっかい
)
夫人だ。
神秘昆虫館
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
と云うとふとそこへ、語るものが口から吐いた、
鉄拐
(
てっかい
)
のごとき
魍魎
(
もうりょう
)
が土塀に映った、……それは老人の影であった。
白金之絵図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その上防波堤へ上がって、砂ぶかい汽車や電車の軌道ぞいの往来へあがってみると、高台の方には、単調な松原のなかに、別荘や病院のあるのが目につくだけで、
鉄拐
(
てっかい
)
ヶ峰や一の谷もつまらなかった。
蒼白い月
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
降りぬいたあとだけに、空は拭われたように青く、大気は澄み、西は
鉄拐
(
てっかい
)
山、横尾山、高尾、
再度山
(
ふたたびさん
)
、ひがしは
摩耶
(
まや
)
、六甲まで眉にせまるほど近くに見える。
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そこでまた
清々
(
すがすが
)
しく
一吸
(
ひとすい
)
して、山の
端
(
は
)
の煙を吐くこと、
遠見
(
とおみ
)
の
鉄拐
(
てっかい
)
の如く
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
きのう、清盛の雪ノ御所をたずねて、麓まで行った
会下山
(
えげさん
)
は眼のまえだ。
摩耶
(
まや
)
、
鉄拐
(
てっかい
)
、
鉢伏
(
はちぶせ
)
など、神戸から
須磨
(
すま
)
明石
(
あかし
)
へかけて、市街の背光をなしている低山群も、山姿すべて
鮮
(
あざ
)
らかである。
随筆 新平家
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“鉄拐”の解説
鉄拐(てっかい)は落語の演目の一つ。原話は、文化年間に桜川慈悲成が出版した笑話本・『落噺常々草』の一遍である「腹曲馬」。
主な演者として、3代目桂三木助や7代目立川談志などがいる。
(出典:Wikipedia)
鉄
常用漢字
小3
部首:⾦
13画
拐
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
“鉄拐”で始まる語句
鉄拐屋
鉄拐仙人
鉄拐博奕
鉄拐胡坐