“てっかい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
撤回50.0%
鉄拐38.9%
撤囘5.6%
鉄枴5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
智子が必死の思案の果てに思極めたことは——智子がなまじ自分の智能を過信して夫を眼開きの世界へ連れて来ようとした無理を撤回てっかいすることだった。
明暗 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
刈藻かるも川へ南下して来る道と、また、山上の小道を西方へれて、鉄拐てっかいヶ峰を迂回し、遠く一ノ谷の断崖の上に出たという説など区々ですがね。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
秀才もこの「庭訓」には非常に感心してすぐに阿Q追放の提議を撤囘てっかいし、また鄒七嫂にも言い含めて、決してこのようなことを人に洩らしてくれるな、と言った。
阿Q正伝 (新字新仮名) / 魯迅(著)
かつて、彼の叔父に、ある芸人があったが、六十七歳にして、若いものと一所に四国に遊んで、負けない気で、鉄枴てっかいヶ峰へ押昇って、煩って、どっと寝た。
開扉一妖帖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)