“てっか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鉄火69.2%
鉄拐30.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日本にはない藻類もるいを採取研究のためにヨーロッパを歩いているうちに、鉄火てっかの雨にうたれてしまったものらしい。
霊魂第十号の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
かねびらのきれるのと、亀吉仕込みの鉄火てっかとが、姿に似合ぬしたたかものと、ねえさん株にまで舌を巻かした。
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
恩人の顔は蒼白あおざめたり。そのほおけたり。その髪は乱れたり。乱れたる髪! その夕べの乱れたる髪は活溌溌かつはつはつ鉄拐てっかを表わせしに、今はその憔悴しょうすいを増すのみなりけり。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
せんの義庵先生は、市に大隠をめて浜町にすまったので、若い奴等やつらなどと言って紋床へ割込んで、夕方から集る職人仕事師であいを凹ますのを面白がって、至極の鉄拐てっか、殊の外稲荷が贔屓ひいきであったので
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)