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釜無川
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かまなしがわ
ふりがな文庫
“
釜無川
(
かまなしがわ
)” の例文
伊部熊蔵
(
いのべくまぞう
)
にひかれて、
甲府
(
こうふ
)
の
城下
(
じょうか
)
を西へ西へとすすみ、
龍王街道
(
りゅうおうかいどう
)
から
釜無川
(
かまなしがわ
)
を
駈
(
か
)
けわたり、やがて、
山地
(
さんち
)
にさしかかった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
はじめ、
韮崎
(
にらさき
)
という町に宿を取って、春の来るまで、付近のようすを見てまわった。そこは
釜無川
(
かまなしがわ
)
の東がわで、川上のほうには、むかし武田勝頼の拠った、新府城の
址
(
あと
)
がある。
山彦乙女
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
女は甲州の
釜無川
(
かまなしがわ
)
の西に当る、ある村の豪家の
女
(
むすめ
)
であった。家では銀行などもやって居た。
親類内
(
しんるいうち
)
に嫁に往ったが、弟が
年若
(
としわか
)
なので、父は彼女夫妻を呼んで
家
(
うち
)
の後見をさした。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
竜王村へ入って村を横切ると
釜無川
(
かまなしがわ
)
の河原へ出ます。信玄の時代に築かれたという長さ千間の一の
堤防
(
だし
)
。その上には大きな並木が
鬱蒼
(
うっそう
)
と茂っている。右手には高く竜王の赤岩が
聳
(
そび
)
えている。
大菩薩峠:09 女子と小人の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「お忘れですかい、わっしゃあ
裾野
(
すその
)
でお目にかかったことがあります。へい、一ばん最初は
釜無川
(
かまなしがわ
)
の
河原
(
かわら
)
でね」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
そこは、
釜無川
(
かまなしがわ
)
の
下
(
しも
)
、
富士川
(
ふじがわ
)
の
上
(
かみ
)
、
蘆山
(
あしやま
)
の
河原
(
かわら
)
に近いところである。燕作は、思いのほかすばしッこい竹童をもてあまして、
手捕
(
てど
)
りにすることをだんねんした。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
『拙者も、きょうは大丈夫と、
釜無川
(
かまなしがわ
)
の瀬へ、
鮠
(
はや
)
を釣りに出かけて居ったところ——あの
雷鳴
(
かみなり
)
だ』
夏虫行燈
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
釜
常用漢字
中学
部首:⾦
10画
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
川
常用漢字
小1
部首:⼮
3画
“釜無川”で始まる語句
釜無川原