酢煮すに)” の例文
... それに鰻は何といっても日本風の蒲焼が一番美味おいしゅうございますね」玉江嬢「西洋料理にあゆ酢煮すにという事があるそうですがどう致します」
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
三河みかわ宝蔵寺ほうぞうじ産の麻の上物を酢煮すににして、三りにしたのをうちでは用いているのだが、成程これは普通のとは違って丈夫だ
死剣と生縄 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
例へば芋の莖の酢煮すにに青豆を添へたのは、いかにも夏らしい總菜で、豐田さんの家でもよく造りましたし、今では私は食物に嫌ひな物があまり有りませんから、膳に上れば食べもします。
書生上りの大原も一家の主人となりてより今はよほどに世帯しょたいじみてお登和嬢の料理談に耳を傾く「そこでこの独活うど酢煮すにはどうしたのです」
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
お登和嬢「アハハそれはお芋の酢煮すににしますから大根の千六本のように細く切っておくれ」と下女に命ずるを小山の妻君不審がり「お登和さん、お芋の酢煮というのがありますか」
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
それから先刻さっき此方こちらへ持って来ましたのはお昼の副食物おかずに差上げようと思った牛の舌のシチュウと独活うど酢煮すにですがあれがまだ宅に沢山出来ておりますから持って参って晩の御馳走に加えましょう。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
あゆ酢煮すに 秋 第二百十二 魚のグレー
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
いわし酢煮すに 秋 第二百五十八 いわし料理
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)