“酢川落”の読み方と例文
読み方割合
すかお100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのときのことを僕はいまだに想浮おもひうかべることが出来る。その日は村人のふ『酢川落すかおち』の日で、水嵩みづかさが大分ふえてゐた。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
それをやなで取れるだけ取つて、暁にならぬうちに家に帰つて知らんふりしてゐるのである。これを『酢川落すかおち』と唱へる。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
旧暦の六月廿六日は『酢川落すかおち』の日であつたけれども、もう午過ぎであるから多くの人は散じてしまつて、あたかも祭礼のあとの様な静かさが川の一帯を領して居た。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)