“都下(とか)” の例文
今(いま)は都下(とか)で最(もつと)も有力(いうりよく)なる某(なにがし)新聞(しんぶん)の經濟部主任記者(けいざいぶしゆにんきしや)たり、次(つぎ)の總選擧(そうせんきよ)には某黨(ぼうたう)より推(おさ)れて議員候補者(ぎゐんこうほしや)たるべき人物(じんぶつ)、兒玉進五(こだましんご)とて小介川文學士(こすけがはぶんがくし)は既(すで)に人々(ひと/″\)に紹介(せうかい)したのである。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
そして知っている人ならば、誰でもこれがいま都下(とか)に名高い覆面探偵青竜王だと云い当てたろう。ああ、青竜王は殺されたのだ。なぜこんな地底でムザムザと殺されてしまったのだろう。
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
しかるに都下(とか)繁昌につれて、追々食店多くなりし中に、明和のころ深川洲崎の料理茶屋は、升屋祝阿彌(ますやしゆくあみ)といふ京都風に傚(なら)ひたるべし、此者夫婦の機を見る才あり、しかも事好、廣座敷、二の間(ま)
花火と大川端 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)