都々どゝ)” の例文
障れば絶ゆる蜘の糸のはかない處を知る人はなかりき、七月十六日の夜は何處の店にも客人入込みて都々どゝ端歌はうたの景氣よく菊の井の下座敷にはお店者たなもの五六人寄集まりて調子の外れし紀伊の國
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
さわればゆるくもいとのはかないところひとはなかりき、七月十六日の何處どこみせにも客人きやくじん入込いりこみて都々どゝ端歌はうた景氣けいきよく、きく下座敷したざしきにはお店者たなもの五六人寄集よりあつまりて調子てうしはづれし紀伊きいくに
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)