“運河(カナル)” の例文
どの運河(カナル)の水も鏡のやうに明るくて井(ゐど)のやうに深く、其(その)上に黄いろく染(そ)んだ並木や、淡紅(うすあか)く塗つた家の壁や、いろいろに彩(いろど)つた荷船(にぶね)やが静かに映つて居るのを見ると
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛、与謝野晶子(著)
海面より低い此(この)国は、何処(どこ)へ行つても狭い運河(カナル)が縦横に通じて、小橋(こばし)と色色(いろいろ)に塗つた美しい船との多いのが他(た)に見られない景色である。建築は一体に矮(ひく)い家ばかりで三階(がい)以上の物は少(すくな)い。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛、与謝野晶子(著)