“遁出(にげい)” の例文
折よく外にも人ありて妹を抱(いだ)きて遁出(にげい)でたれば、嬉しやお藤は助かりぬ。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と飛退(とびの)く隙(ひま)に雀の子は、荒鷲(あらわし)の翼(つばさ)を潜(くぐ)りて土間へ飛下り素足のまま、一散に遁出(にげい)だすを、遁(のが)さじと追縋(おいすが)り、裏手の空地の中央(なかば)にて、暗夜(やみ)にも著(しる)き玉の顔(かんばせ)、目的(めあて)に三吉衝(つ)と寄りて曳戻(ひきもど)すを振切らんと
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)