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速水
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はやみ
ふりがな文庫
“
速水
(
はやみ
)” の例文
速水
(
はやみ
)
がオーイと声をかけると、自動車の扉がサッと開いた。待っていた運転手が、速水の声に応じて、内側から開いたものらしかった。
深夜の市長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
馬上に握り飯を取って喰い、
湯柄杓
(
ゆびしゃく
)
で寸時の
渇
(
かつ
)
を
医
(
いや
)
したぐらいで、秀吉は、
疾
(
と
)
くに長浜を出、曾根、
速水
(
はやみ
)
と駈けつづけていた。
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
東軍は秀頼の籠る山里
曲輪
(
くるわ
)
を目がけて砲撃したから、翌五月八日、遂に秀頼淀君と共に自刃し、治長、
速水
(
はやみ
)
守久、毛利勝永、大蔵卿等之に殉じた。
大阪夏之陣
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
公儀御用の御
筆師
(
ふでし
)
、
室町
(
むろまち
)
三丁目の「
小法師甲斐
(
こぼうしかい
)
」は、日本橋一丁目の
福用
(
ふくもち
)
、
常盤橋
(
ときわばし
)
の
速水
(
はやみ
)
と相並んで繁昌しましたが、わけても小法師甲斐は室町の五分の一を持っているという家主で
銭形平次捕物控:093 百物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
数日後、
速水
(
はやみ
)
荘吉、あるいは
綿貫
(
わたぬき
)
清二、あるいは
鮎沢
(
あゆさわ
)
賢一郎、あるいは殿村
啓介
(
けいすけ
)
、あるいは宮野緑郎、あるいは佐川
春泥
(
しゅんでい
)
、その他無数の名を持つ影男は、帝国ホテルの一室におさまっていた。
影男
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
それで、未だ推付けやうが悪い、もつと早く早くと仰せられるものでございますから、御殿に居ります
速水
(
はやみ
)
と申す者は
余
(
あんま
)
り急ぎましたので、耳の
此処
(
ここ
)
を
酷
(
ひど
)
く
打
(
ぶ
)
ちまして、血を出したのでございます
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
ただ今私を御紹介下さった
速水
(
はやみ
)
君は知人であります。昔は御弟子で今は友達——いや友達以上の偉い人であります。しかし、知り
合
(
あい
)
ではありますけれども、速水さんから頼まれた訳でもありません。
模倣と独立
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
そしてその解決を得るために、
速水
(
はやみ
)
輪太郎のところへ、時計と貨幣とを届けろと命令したのだった。
深夜の市長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
あるいは
速水
(
はやみ
)
荘吉、あるいは
鮎沢
(
あゆさわ
)
賢一郎、あるいは
綿貫清二
(
わたぬきせいじ
)
、等々の人物として、そのときどきの使いのものから、この局留め郵便物を受け取っていたが、その中に、近ごろは毎回のように
影男
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
速水
(
はやみ
)
のような風変りの街の科学者を駆使し、色っぽいお照のような女に
崇
(
あが
)
められ、そして僕のようなものを救うという不思議な人物、そしてまた今、運転手から尊敬の言葉を聞き
深夜の市長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
速
常用漢字
小3
部首:⾡
10画
水
常用漢字
小1
部首:⽔
4画
“速水”で始まる語句
速水御舟
速水輪太郎
速水数馬
速水春子
速水荘吉
速水左右助
速水張治郎