“はやみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
速水46.7%
速見33.3%
早水13.3%
早見6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
馬上に握り飯を取って喰い、湯柄杓ゆびしゃくで寸時のかついやしたぐらいで、秀吉は、くに長浜を出、曾根、速水はやみと駈けつづけていた。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
幸いにも近くの丸の内十三号館の中庭に街の科学者速見はやみ輪太郎の住んでいる高い塔があったので、あそこなら陽の光の差さぬところもあろうし、速水もお照の子は知っているので
深夜の市長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
同じ宿に泊っている潮田うしおだ又之丞、近松勘六、菅谷すがのや半之丞、早水はやみ藤左衛門なぞという連中は、一室置いた次の間に集まって、かみの間に気を兼ねながらも、何やらおもしろそうに談話はなしをしていた。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
又泥棒早見はやみと云ふ欄があつて、何所どこへどんな泥棒がはいつたか、一目ひとめわかる様に泥棒がかたまつてゐる。是も至極便利である。すべてが、この調子と思はなくつちや不可いけない。辞職もその通り。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)