早水はやみ)” の例文
後からひた押しに登って来た片岡、はざま、矢頭、勝田、武林、早水はやみ、などの面々が、ばらばらと邸内へ跳び降りるのをながめながら、さすがに、その芸は体に難かしいらしく
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
同じ宿に泊っている潮田うしおだ又之丞、近松勘六、菅谷すがのや半之丞、早水はやみ藤左衛門なぞという連中は、一室置いた次の間に集まって、かみの間に気を兼ねながらも、何やらおもしろそうに談話はなしをしていた。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
駕籠のうちは、事変の直後、一番使者として江戸を立った早水はやみ藤左衛門と萱野かやの三平が、駕籠の天井から晒布さらし吊手つりてを下げてすがり、頭には白鉢巻、腹にも白布しらぬのを巻いて、乗っていた。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
菅谷すがのや半之丞、早水はやみ藤左衛門、三村次郎左衛門、それに若党仲間どもを加えて、同勢すべて十人、「日野家用人垣見五郎兵衛」と大書した絵符を両掛長持にして、関所関所の眼をくらましながら
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
早水はやみ藤左衛門が云い出すと
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)