近附ちかづき)” の例文
子供のうちから新舞踊ぶようを習わせられ、レヴュウ・ガールとも近附ちかづきのある小初は、こびというねたねたしたものを近代的な軽快な魅力に飜訳ほんやく
渾沌未分 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
近附ちかづきニナッタガ、ソノ男ガ云ウニハ、オマエ様ハ天府ノ神ヲ御信心ト見エマスガ、左様デ御座リマスカト云ウカラ、年来妙見宮ヲ拝ストイッタラ、左様デ御座リます
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
仮令たとえございましたとて俗人が存じておりますは、此の坊さん程お近附ちかづきはありませんでげす。その酒屋の隣が甚兵衞のうちでございますから、伊之助はズン/\這入ってまいる。
「なあ、お前に紹介ひきあわせておくが、」と、ソバケーヴィッチは言葉をつづけた。「この方がパーウェル・イワーノヴィッチ・チチコフさんだ! 知事や郵便局長のとこでお近附ちかづきになった人だよ。」
まあ、これで君にお近附ちかづきになったと云うものだ。
旦「今広小路で師匠に会ったからちょいとお母さんにお近附ちかづきに成ろうと思って来たのさ」
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
コノ男ガカンしゃくノ強気者デ、男谷おたにノ弟子モ皆々タタキ伏セラレテ浅草ノ新堀ヘ道場ヲ出シテ居タガ、オレハ一度モ逢ッタコトガナイカラ、近附ちかづきニ行ッタラ、ソノ時オレガ思ウニハ
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
武「うむ是は堪らん、では近附ちかづきの為に一盃いっぱい
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)