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蹶然
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むっく
ふりがな文庫
“
蹶然
(
むっく
)” の例文
腰の
蝶番
(
ちょうつがい
)
は満足でも、胸の蝶番が「言ッてしまおうか」「言難いナ」と離れ離れに成ッているから、急には
起揚
(
たちあが
)
られぬ……俄に
蹶然
(
むっく
)
と起揚ッて
梯子段
(
はしごだん
)
の
下口
(
おりぐち
)
まで参ッたが、不図立止まり
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
払うも払わぬも今一言の言葉の
綾
(
あや
)
……今一言……
僅
(
たった
)
一言……その一言をまだ言わぬ……
折柄
(
おりから
)
ガラガラと表の
格子戸
(
こうしど
)
の
開
(
あ
)
く音がする……
吃驚
(
びっくり
)
して文三はお勢と顔を見合わせる、
蹶然
(
むっく
)
と
起上
(
たちあが
)
る
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
ト言ったその声が未だ
中有
(
ちゅうう
)
に
徘徊
(
さまよ
)
ッている内に、フト今年の春
向島
(
むこうじま
)
へ
観桜
(
さくらみ
)
に往った時のお勢の姿を憶出し、どういう
心計
(
つもり
)
か
蹶然
(
むっく
)
と起上り、キョロキョロと
四辺
(
あたり
)
を
環視
(
みまわ
)
して
火入
(
ひいれ
)
に眼を
注
(
つ
)
けたが
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
“蹶然”の意味
《形容動詞》
勢いよく立ち上がる(行動する)さま。
(出典:Wiktionary)
蹶
漢検1級
部首:⾜
19画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“蹶”で始まる語句
蹶起
蹶
蹶立
蹶飛
蹶散
蹶落
蹶倒
蹶做
蹶張
蹶躓