“観桜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんおう50.0%
さくらみ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平之丞が二十三歳になった春のこと、松井六弥の催しで観桜かんおうの宴がひらかれ、ごく親しい者ばかり五人ほど集まった。松井は曲輪内くるわうちにある屋敷のほか大平川のほとりに控え家を持っていた。
日本婦道記:墨丸 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
ト言ったその声が未だ中有ちゅうう徘徊さまよッている内に、フト今年の春向島むこうじま観桜さくらみに往った時のお勢の姿を憶出し、どういう心計つもり蹶然むっくと起上り、キョロキョロと四辺あたり環視みまわして火入ひいれに眼をけたが
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)