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蹴開
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けひら
ふりがな文庫
“
蹴開
(
けひら
)” の例文
雨戸を一枚
蹴開
(
けひら
)
いて、其儘
朧銀
(
おぼろぎん
)
の夜の庭へ、怪鳥の如く飛降りるのを待つてましたとばかり、下から
無手
(
むず
)
と飛付いたものがあります。
銭形平次捕物控:027 幻の民五郎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
与八が大きな声で叫ぶと、その声は外なる
怪
(
あや
)
しの男よりも、家の中の大一座を驚かして、障子を
蹴開
(
けひら
)
いて廊下へ走り出でます。
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
合
(
あい
)
の
隔
(
へだ
)
ての襖が一斉に、どちらからともなく
蹴開
(
けひら
)
かれて、敷居越しに
白刃
(
しらは
)
が入り乱れ、遂には二つの大広間をブッ通した大殺陣が展開されて行った。
近世快人伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
いろいろな事をして騒ぎ廻ったりした一切の
音声
(
おんじょう
)
も、それから馬が鳴き牛が
吼
(
ほ
)
え、車ががたつき、滊車が轟き、滊船が浪を
蹴開
(
けひら
)
く一切の音声も、板の間へ一本の針が落ちた
幽
(
かす
)
かな音も
観画談
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
つい、近ごろにアインシュタインが突然第二の扉を
蹴開
(
けひら
)
いてそこに
玲瓏
(
れいろう
)
たる幾何学的宇宙の宮殿を発見した。しかし第一の扉を通過しないで第二の扉に達し得られたかどうかは疑問である。
案内者
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
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一方の扉を
蹴開
(
けひら
)
いて、反対側へ飛降りようとした。
猟奇の果
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
蹴
常用漢字
中学
部首:⾜
19画
開
常用漢字
小3
部首:⾨
12画
“蹴”で始まる語句
蹴
蹴出
蹴飛
蹴落
蹴上
蹴鞠
蹴散
蹴込
蹴立
蹴倒